【実験】ハンドドリップでお湯はどのくらい細く注いだ方が良いの?

一般的にハンドドリップにおいて、お湯を細くゆっくりと注ぐことを推奨されていますが、その理由を考察してみました。

お湯は細く注いだ方が良いのか

当ブログ内でも、ドリップする時のポイントとして『お湯は”の”の字に細く注ぎましょう。』とお伝えしてきてます。

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私だけでなく多くの書物やサイトにも同様の事が書かれていると思います。

ある種おまじないの様に語り継がれていますが、裏付けというか根拠が欲しくて以前この様な実験をしました。

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“の”の字に回しながら淹れることは効果的であると結論付けましたが、『細く注ぐ』ということに関してはどうなんでしょう。
ということでこんな実験をしてみます。

実験

まったく同じ条件の検体を2セット用意して一方は細く、もう一方は太く注いでみようと思います。
実験用なので、古くなったコーヒーとお水を使わせて頂きます。

検体

実験用の水

 

右側を太めに、左側を細めにゆっくりと注いでいきます。

検証

 

太めに注いだ方(右側)が当然、ドリッパー内の嵩が増します。

検証2

 

抽出スピードも右側の方が早いです。

検証3

 

一応ストップウォッチで用意した200ccの水が落ちきる時間を計りました。
それぞれ落ちきるのに20秒の差が出ました。

抽出速度

実験の結果と考察

まずはこちらをご覧ください。

実験結果

右側が太く、左側が細く注いで抽出したコーヒーなんですが、濃度が違うことがわかります。
コーヒーの成分は、粉とお湯の接触時間が長ければ長いほど多く抽出されます。

お湯を太く注ぐということは、

抽出スピードが速い⇒ドリッパー内での粉とお湯の接触時間が短い⇒濃度が低いコーヒーができる

ということになるんですね。

お湯を細く注ぐのはこれの逆で、濃度が高いコーヒーができます。

ただし、気を付けて頂きたいのが、雑味の原因となるコーヒーの嫌な成分も、粉とお湯の接触時間が長くなるほど出易くなります。

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なので、極端に細く、時間をかけて抽出することがハンドドリップにおいて100%正しいというわけではないのです。

結局どのくらいの細さがベストなのか

コーヒーは、豆の種類や状態、お湯の温度によっても仕上がりの味わいは変わってきます。
あとは人それぞれの好みもありますし。
なので一概に「このくらいの細さが最適!」とは決められないのです。

ただ、太くしか注げないより、太くも細くも注げる方が自由度はありますよね。

そういった調節が出来るようになると、ハンドドリップの楽しみ方がより広がります。

『お湯を細く注ぐこと』が理想なのではなく、『状況に応じてお湯の注ぐ太さ(量)を変えれること』が大事なんだと思います。

まとめ

“の”の字に回すことによってムラなくお湯と粉を接触させ、更にその接触時間を注ぐお湯の太さで調節する。
上記の手法が、ハンドドリップにおいてスタンダードかと思います。

ただ、淹れ方にある程度の共通認識はあるにしても、人によって合う合わないは当然あります。
自分に合うドリップ方法を見つけるには、トライ&エラーの繰り返すことになるかもしれませんが、お湯を細く注げる様になることは、どのような方法でも決して無駄にならない技術かと思います。

今のドリップにしっくりこない時は、お湯の太さをちょっと変えてみてはいかがでしょうか。