【ネルドリップ】基本の淹れ方と器具の取り扱い方法

ペーパードリップはネルドリップでの味に近づかせる為に進化してきました。
というとネルドリップが至高と思われるかもしれませんが、もちろんメリット・デメリットもあります。
抽出方法や器具について実演付きで解説していきます。

ネルドリップとは?

“ネル”とはフランネルの略で、要は布です。
ペーパーフィルターとは違い、ネルは何度も使いまわして使用できます
しかし、手入れや保管方法が面倒くさいので敬遠されがちでもあります。

基本的な抽出の仕方や必要な器具はペーパードリップとほぼ同じなので、ペーパードリップで淹れている方はネルだけ用意すればすぐに実践できますよ!

ちなみに今回使用するネルはこちらです。

安いんですけどペーパーフィルターのドリッパーと違い、持ちながらドリップするので両手が塞がってしまいます。

ということで最近は片手で淹れるサーバー一体型のものもあります。

必要な器具一覧

ネルドリップ道具一覧

①キッチンタイマー
蒸らしの時間を計るときに使用します。

②電子スケール
コーヒーを量る為に使います。
メジャースプーンはお勧めできません。

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③ネル
1~2杯サイズを使います。

④ドリップポット
やかん、ケトルでは注ぎ口が細くできないの是非ドリップポットを揃えてください。

⑤温度計
お湯の温度を確認する為に使います。

⑥コーヒーサーバー
直接カップにドリップしても良いのですが、2杯以上抽出する時には便利です。

事前準備

ネルフィルターの準備

新品を使用する場合は糊や漂白剤が付着していることもありますので、20分程煮沸してから使用してください。
もしあれば、コーヒーの出涸らしを混ぜて煮沸すると馴染んでくれるのでおススメです。

使用する時はネルを固く絞り、水分を取りましょう。
この時、ネルを雑巾の様に捻りながら絞ってしまうと生地を傷め、最悪破けることもあるので、小さく折りたたんで握るように絞りましょう

ネルのケバケバしている起毛面を内側にするのか、外側にするのか、様々なサイトや書籍を見ても統一されていません。
この自由度もネルならではなんでしょうか。
私は起毛面が内側で習っていたので今回は内側にします。

コーヒー豆の準備

細挽き~中挽きを好みの挽き具合で用意しましょう。
今回はフルシティローストを中挽きで用意しました。

豆の使用量は

1杯分:15グラム
2杯分:22グラム

を目安にしてます。

体感的にペーパーフィルターに比べてネルの方が濃い目に抽出されるので、ペーパーフィルターより少し減らしてます。

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ネルドリップ準備

お湯の準備

温度計を使い、90℃付近になるまで待ちます。

今回は88℃で抽出します。
ネルドリップ抽出温度

蒸らし

粉の中心から全体にお湯が行き渡る様にゆっくりと注ぎます。
ネルにはお湯を直接あてないように注意して下さい。

コーヒー豆に含まれる炭酸ガスが放出されコーヒードームができます。
キッチンタイマーで30秒計ります。
もし30秒経ってもコーヒーがモコモコ膨らみ続ける様でしたら、収まるまでが待ちましょう。
ネルドリップ蒸らし

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抽出開始

粉の中心から外側へ円を描くように注いでいきます。(概ね4、5回転)
外側へ注いだらそのまま中心へ同じ回転方向のまま戻していきます。
この時点でお湯がネルからあふれる様であれば、注ぐお湯が太過ぎます(量が多い)。
ネルドリップ抽出

必要な杯数分の量に満たない場合は2投目、3投目と繰り返してください。
ポイントとしては、絶対にネル内のお湯が落ち切らないようにしてください。
抽出中のコーヒー豆からはこのように白い泡(灰汁)が表面に浮き出てきます。
ネル内の水位が下がると、この灰汁の成分(雑味)まで抽出されてしまいます。
ネルドリップ灰汁

ですので、最後まで水位を保ちながらネルを引き上げるようにしましょう。
抽出後の粉がこのように逆円錐型になっていたら、お湯の注ぎ方はOKです!
ちなみにネルの下部はこんな感じで浸透してます。
ネルドリップ下部

ネルの手入れ

ネルは目詰まりを起こすまでは繰り返し使用できます。

使用後は揉み洗い、もしくは煮沸しましょう。

注意
洗う際は洗剤等は使用しないでください。

ネル煮沸

洗い終えたら清潔なタッパーに水を張りネルを入れ、冷蔵庫で保管しましょう。

衛生上、水は定期的に取りかえてください。

・・・、このような保存や手入れが面倒くさいと言われる所以ですね。。。

ネルドリップで淹れたコーヒー

ネルドリップで淹れたコーヒー

やはり個人的にはペーパーフィルターに比べ「まろやかさ」「コク・深み」という部分ではネルの方が一枚上手だと思います。
ただし、衛生面や手入れの手間を考えると毎回新品を使うペーパーフィルターの方が実用的だと感じます。

いつか、ペーパーフィルターとネルの良いとこ取りな新製品が世に出てくるのでしょうか。
その時までは目的に合わせて使い分けていこうと思います。